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病院ビル管の重要設備

私の経験から大学付属病院のビル管の重要な設備をお伝えします。

この記事はこんな方にオススメです。

・病院のビル管に就職したいと思っている方。

・病院のビル管が担当する重要な設備をざっくり知りたい方。

病院勤務のビル管とは

病院内の設備を保守、運転するのが主な仕事です。忙しい現場で給料は、少し高めに設定されていることが多いです。

私がビル管として勤務していた病院は、大学付属病院で本館が8F~B2F、他に別館が2つで2F~B1Fでした。

本館の各階は、ざっくりですがこんなかたちでした。何となくイメージしやすいかと思います。

B2F ビル管の監視室、受電設備、熱源機械室、滅菌装置室、受水槽室

B1F 清掃の事務所、洗濯室、消防設備室、栄養管理室

1F 病院の事務所、警備員室、病院の待合室、薬剤室

2F レントゲン・CT室

3F 手術室、手術待合室、家族待合室

4~7F 入院階

8F 会議室、エレベーター機械室

屋上 クーリングタワー、空冷チラー、貯湯タンク、雑用水タンク

各階に空調関係の機械室、EPS室(電気配管)、PS室(配管)がありました。

病院内のビル管重要設備

空調の熱源になる設備

ボイラー、冷水チラー、空冷チラー、冷温水発生機など。ボイラーは、滅菌装置、洗濯室にも一部使われています。

受水槽

上水とよく言われている、水道水を受水槽からポンプで各階、病室に送ります。残留塩素測定をして水質検査をビル管としては、行います。

排水ポンプ

雨水、雑用水、汚水用の排水ポンプがあり、槽が溢れないように一定量になると自動で外に排出します。排水ポンプは、二重系になっていることが多く、故障したらもう片方のポンプを運転させます。

医療用タンク

医療用に使用されている大元のタンクです。酸素用タンクと窒素用タンクがあります。タンクの圧力に異常が無いか、また、タンク内の残量が減ってきたら注文書を発行します。

受電設備などの電気設備

電力会社からの高圧の電気を病院施設内の電気室の受電設備で受け各分電盤に変圧して各階のEPSの分電盤に送ります。

私が勤務していたところでは、受電設備は、同じ会社内で専門に保守を行う特高(特別高圧)という部署がありました。特高の方は、電験三種をもっている事が条件でした。

自火報設備

その場所で感知器が煙や熱を感知すると自火報盤が受信し発報します。自火報盤は、病院の事務所と警備員室にあり、簡易的な自火報盤は、監視室と各病棟階にありました。

自火報盤が発報したら発報場所(警戒区域)を確認して現地に行き異常が無いか確認することが大事です。警備員も確認に来る決まりだったのですが、いつも遅かったような気がします。

まとめ

未経験で病院のビル管の仕事をする場合、まず建物が複数ある場合は、その建物の名称と場所、その建物の各フロアーがどういうレイアウトに成っていてどういう事に使われていてどんな設備があり、どういった人達がいるのかを知る事が大事だと思います。場所がわからないと何も出来ませんし、そこにいる人と顔見知りになっておくと何か設備で不具合があったときに情報を吸い上げやすかったり、助けてくれたりする事もあるので有利です。

そして上記の重量設備の操作、異常をいち早く発見し報告すること、大元の装置から各室内の末端までの配管、電気配線などの繋がりを図面などを使って追えることが出来れば優秀なビル管だと思います。

以上となります。