今回は、私が未経験からビル管の会社に就職するために取得した資格についてお伝えします。
・未経験、無資格からビル管の会社に就職したい方。
・必要な複数ある資格を効率よく取得するための順番、方法を知りたい方。
・各試験を受けた時の感想を知りたい方。
ビル管理会社に就職するには資格が必要なの?
私の体験からお伝えするとビル管理会社に就職するには、下記の資格が必要でした。未経験からビル管になるには、とても重要な資格です。逆に言えば、下記の資格を取得していれば未経験からでもビル管理会社に就職できる可能性は、かなり高くなると思います。
- 危険物取扱者乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第2種電気工事士
- 第3種冷凍機械責任者
では、何故このような資格が必要なのかと言うとビル管理業務に必要な技術や知識を身につけるのに役立ちます。
そして、ビル管理会社は管理する建物のお客に営業をするときに、有資格者がいることで契約を取ってきます。この方法は、IT業界のSES会社が派遣の仕事を取ってくるのと似ていると思います。ビル管理の会社は、どこも採用条件として有資格者であることを求めています。
逆に言えば資格さえ取得していれば年齢が高くても就職、転職しやすい業界です。
必要な資格を効率よく取得する方法
私は、4つの必要な資格を勉強し取得するのに危険物取扱者乙種4類、2級ボイラー技士、第2種電気工事、第3種冷凍機械責任者の順番に取得しました。この順番が1番効率が良いと考えます。
危険物取扱者乙種4類
筆記試験のみで合格率38%くらいです。ビル管だけでなくガソリンスタンドやタンクローリーにも使える資格です。
東京では、月3~4回試験があります。1日1時間くらい2カ月勉強すれば合格出来ると思います。過去問の暗記のみで合格しました。聞きなれないアルコール類などの単語を覚えてその種類ごとの特性を覚えるのが大変でした。でも、何度も反復して読めば自然と覚えられる事ができました。
はじめの目標とする資格として、ずっと勉強から遠ざかっていた方には、頭の体操にもなります。試験日も他の資格より多くあり、ほぼ暗記さえすれば合格できるので今後の資格取得に向けて勢いをつけるのに良いと思います。
2級ボイラー技士
ボイラー実技講習を3日間(合計20時間)受けて、後日筆記試験を受けて合格すれば資格を取得できます。また、上位資格の1級ボイラー技士の受験資格としても使えます。
筆記試験の合格率は、50%くらいで関東では月1~2回筆記試験があります。1日1時間2カ月ぐらい勉強しました。ボイラー協会が出している過去問の暗記のみで合格しました。筆記試験自体は、四つの資格の筆記試験の中で一番簡単でした。ちゃんと勉強さえすれば合格できると思います。
第2種電気工事士
筆記試験合格後、技能試験に合格すると資格を取得できます。合格率は60%くらいです。ビル管だけでなく電気工事の仕事に使えます。もし、電気工事の仕事に就くのならビル管より収入も高い事が多いです。小規模の電気工事ができ、上位資格の第1種電気工事士取得に必要な資格です。
学科試験(5月、10月)、技能試験(7月、12月)ともに年に2回試験があります。学科試験の勉強は、1日1時間4カ月ぐらい勉強しました。過去問の暗記と簡単な計算問題を覚える事に力を入れました。
技能試験は、実際に工具と材料を使って図面通りに配線します。私の感想としては、技能試験の方が他の資格の筆記試験なんかより一番大変でプレッシャーもかかり、時間制限もあり、試験時間に余裕が無いのでかなり焦りました。材料のケーブルの寸法を間違えて切ってしまったりすると大変です。現職で電気工事の仕事にしている若い作業服をきた人達も試験会場にいましたが配線を失敗したり試験終了時間までに作業が間に合っていませんでした。
技能試験の勉強は、過去問を全て完璧に時間内に配線できる事を目標にしました。1日1.5時間で2カ月くらい勉強、配線作業をして合格しました。
技能試験では自分の使いやすい工具(特にストリッパー、ニッパー)を揃えてえると配線作業時間の短縮になり間違いもしにくくなるので合格のカギになります。
第3種冷凍機械責任者
筆記試験のみで合格率80%前後です。年1回(11月)の試験ですので絶対に落としたくない資格でもあります。1日1時間くらいで3カ月勉強しました。過去問の暗記のみで合格しました。意外に問題が難しく感じました。
まとめ
- 上記の4つの資格は、ビル管になるために大事な資格です。私なら希望の会社へ就職、給与面を考え4つの資格を取得してから就職活動を始めます。
- 各試験の合格のための勉強方法(技能試験も含む)は、過去問を勉強することが一番重要で最短ルートです。
- 試験を受ける順番は、危険物取扱者乙種4類、2級ボイラー技士、第2種電気工事士、第3種冷凍機械責任者がオススメです。
- 第2種電気工事士の技能試験には、自分の使いやすい工具を使う事が合格のカギになります。