この記事を読むと私の経験からビル管の仕事で実際に行う主な業務を知ることが出来ます。これから、未経験でビル管に就職したいと考えている方達のお役に立てると思います。
私の実際の現場経験から行った業務は、下記になります。
主によくする作業
1.大型の空調機の運転、目視点検
2.空調機の熱源になる機械(ボイラー、チラー、冷温水発生機など)の運転、検針
3.吸気・排気ファンの運転、目視点検
4.電気室の各キュービクル、電力計の検針
5.残留塩素測定(水道水、雑用水)
6.クーリングタワーの点検、薬液補充
7.蛍光灯、電球の交換(特によくある作業です)
8.洗面台、トイレの排水詰まりの対応
9.PCへの入力作業(検針した数値、日報、引継ぎ事項)
普段以外の作業
1.機械の点検・修理業者の立会い(配管、エレベーター、ボイラー、電気設備、ポンプなど)
2.停電作業の対応(実際の受電盤、発電機の点検作業は、メーカーや点検業者が行う)
3.月末検針(月末近くに電気、水道、ガスの検針)
4.配管の水漏れや詰まり、蒸気漏れの補修、一次対応
5.月例点検(ポンプ、受水槽、消防設備、圧力容器などの簡単な点検)
6.大型の空調機のVベルト交換とグリスアップ、清掃
7.吸気・排気ファンのVベルト交換とグリスアップ、清掃
8.吸気・排気口の清掃(フィルター含む)
6.クーリングタワーの清掃
9.監視装置の警報発生に伴う対応(ボイラー、消防設備、ポンプなど)
10.お客様からの関係設備のクレーム対応(簡単な修理、一次対応、メーカー・修理業者への連絡)
ビル管の業務についての考え方
建物の大きさ、常駐するビル管の従業員数にもよりますが、泊り勤務者と日勤者に分かれて作業します。
泊り勤務者
泊り勤務者は私の場合、朝の8時~次の日の8時までの24時間勤務でした。この勤務体系が他でも多いと思います。
各設備をまわり検針します。記録用紙に圧力計、冷水・温水の温度計、電圧計、電流計などの数値を記入します。また、数値がいつもと違う、異音、異臭がする水漏れなど何か異常があれば日勤者に伝えます。
検針した記録用紙の数値をPCに入力します。日報の作成もします。(主にExcel)
日勤者
日勤者は、朝の8時~17時までの勤務でした。監視室にいて監視装置で機械の運転状態を確認したり警報やお客様からの設備の異常の連絡、日勤者の異常発見の連絡に対応します。簡単な修理や一時対応をしました。難しい修理が必要な場合は、専門業者が後日、修理します。
そして、月に1回ぐらいの設備の点検、清掃がその日に予定されていたら行います。(点検は機械の簡単な目視点検が主です。面倒なのがクーリングタワーの清掃と台数にもよりますが空調機のフィルター清掃です。)
他には、点検・修理業者の立会いをします。(故障個所の説明、修理後の確認を一緒にします。入室に必要な鍵の貸出しなど)
まとめ
ビル管は、ボイラー、チラーなどの運転と設備の検針、点検及び清掃、故障時の一時対応修理、蛍光灯の交換が主な仕事になります。どれも何年も仕事していないと出来ないような難しいものでは、ありません。その現場の規模にもよりますが通常業務であれば1カ月~3カ月ぐらいで誰でも覚えられると思います。(その現場によって多少、作業の違いは、ありますが)
中高年の方には、他の職種(清掃、警備)に比べると給料も高く、体力的にも楽でオススメの仕事です。また、高い年齢まででき、自分にあった現場で働くことが選べると思います。ビル管理会社に就職するには必要な資格がありますが、そこまで取得するのが難しくはないです。就職してから資格取得を進めればプラスで毎月資格手当がでる会社が多いです。
ぜひ、ビル管業界にチャレンジしてみては、いかがでしょうか!!
以上です。