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こんなビル管現場は、やめとけ

ビル管現場には、当たり現場と外れ現場があります。外れ現場に就職してしまうと無駄に苦労ばかりしてしまうことが多いです。今回は、私の経験から外れ現場についてお伝えします。

この記事はこんな方にオススメ

・これからビル管に就職を考えている方

・現在ビル管の仕事をしているが経験が浅く外れ現場を知らない方

・大変で忙しい現場で働きたくない方

古い建物

特に水まわりの配管、蒸気配管の継ぎ目から水漏れが多く発生します。地震が起きた後は、配管の継手からの水漏れ、蒸気漏れが複数個所で発生していました。

電気配線もケーブルの絶縁が悪くなりブレーカーも建物を建ててから何十年も交換していないので不良でブレーカー落ちや感電の危険性があります。

建物が古い場合、設備に不具合が発生しても部分的な補修や修理しかしないので、常に新しく故障が起きて修理していかなければいけないです。また、エレベーターが設置されていない建物もあり脚立や工具箱を持って階段で移動しなければならないので大変です。

広い敷地に複数建物がある

移動するだけで時間もかかり大変なのに工具や脚立を持って移動しなければなりません。そして、夏の猛暑日や冬の寒い時期は、疲労度が増します。現場に入ったばかりの時は、広い場所での建物の位置や名称を覚えるのも大変でした。私は、泊り勤務の日は、検針だけで1日6時間くらい歩いていました。夏の外での移動は、かなり地獄でした。

大きい病院(入院病棟、手術室のある病院)

入院している病室での修理作業は、とても気を使います。漏水やエアコンの故障など天井内を見たくても患者のベッドの上に点検口があり作業が大変な事もありました。

特に私がいた現場は、複数手術室のある階の上に空調機(AHU)が7台ぐらい、他に蒸気発生器、蒸気管、給水・排水配管、電気のケーブル、ダクトなどがところ狭しと走っていました。この階では、かならず漏水があり、天井一枚下が手術室で手術中だったりすると、かなりプレッシャーがかかりながら修理作業をしていました。また、手術室の温度調整が悪いと医者や看護師、患者から文句を言われることもよくありました。

そして、病院は、病気に感染するリスクが高く、コロナ病棟などもあると、さらに危険な感染リスクを伴う現場です。私が考えるには、空調機のフィルター清掃作業が一番感染リスクが高い作業だとおもいます。 次に病室や、ナースステーションの排水管の水漏れ修理が感染リスクが高いと思います。

新聞工場

新聞を印刷する工場内は、元となるロール紙を機械にセッティングする工程で室内の温度・湿度があっていないと紙が切れやすくなります。印刷機械にセッティングした紙が頻繁に切れると作業の遅れとなります。新聞工場は、時間が勝負で印刷された新聞はトラックでの配送も考えると時間にシビアな現場です。当然、室内の温度・湿度を管理しているのは、ビルメンなのでお客様よりクレームがきますが設置されている空調機械の能力以上のものは、結果が出せない状態でした。

研究施設

研究に何年も時間をかけた実験サンプル、実験動物に異変があると大変な問題になります。ビル管が関係してくるのは、実験室の空調関係です。温度・湿度、吸気・排気量を決められた範囲内に保てられないと警報があがり大問題に発生しました。ビル管理会社としては、次の更新契約がとれるのかにも関係してくるので特に注意を払う現場でした。

公共施設

国や地方公共団体が建て維持している建物。だいたい建物が古いものが多く故障の発生率も頻繁でした。そして、お客様の担当者は2~3年で移動するので大規模な修理や予算がかかる問題は、先延ばしにしてしまうこともあります。ですので、現場の問題発生を知っていてもビルメンは、何もできないジレンマがありました。

そして、数年ごとに入札でビル管理会社を決めるシステムなので競合他社と値段で競わなければなりません。そうなると実際に現場で働いてるビルメンは、仕事量に対して安い給料で大変忙しく働かなければなりません。契約社員の方は、更新時期に現場が再度契約できないと仕事を失うこともあります。自社の経営者や営業が無能だと現場で働くビルメンは地獄を見ます。

商業施設

店舗の入っている建物、特に飲食店は水、電気が止まるとビル管理会社の責任問題になることもありあます。夏場に冷蔵庫・冷凍庫が使えなくなることは、あってはならない事です。飲食店が建物にあるとネズミは、発生してしまう印象ですがお客とネズミの駆除でトラブルになることもあります。

あと、オフィスビルなどと違い不特定多数の人が利用するのでトイレなどは、特にありえない使い方をされて修理、清掃しなければいけない事もあります。

まとめ

  • 上記の現場では、ビルメンをしない事が賢い選択です。
  • 上記の現場では、私の経験上ビルメンの出入りが激しかったです。という事は、長くは続けられないという事です。
  • 就職活動で面接官に、かならず現場の建物の用途、広さ、公共施設なのか、建物のビル管理の契約更新時期、契約更新方法について聞きましょう。